2020年6月発表 米雇用統計

ファンダメンタルズ

FXをはじめてからはじめての米雇用統計。

最も重要な経済指標のひとつといわれるけど何で重要かもイマイチわかってないので、調べつつ、2020年6月の雇用統計での発表に対するドル円の動きをまとめました。

私のような初心者におすすめの雇用統計の学び方も紹介します。

アメリカの雇用統計とは  

最も重要な経済指標のひとつで、内容は雇用統計の言葉そのままで、アメリカの雇用に関する調査結果の発表です。

毎月 第一金曜に前月の雇用の動向が発表されます。

雇用の動向=景気の動向 なわけですが、世界の経済はアメリカを中心に回っているので、アメリカが不況になれば全世界が悪影響を受けます。

だから雇用統計が投資家に注目されるわけですね。

発表される項目としては10数項目ありますですが、とくに注目されるのが、

  • 非農業部門雇用者数
  • 失業率

です。

このふたつはFRB(米連邦準備制度理事会)の金融政策の決定にも大きな影響を与えると言われています。

要するにアメリカの中央銀行が雇用統計を見て

FRBの人
FRBの人

金利上げっかな

ってなるかもなので注目されるわけです。

なぜ非農業部門雇用者数と失業率?

日本では終身雇用は終わったとはいえ、まだ簡単に解雇とかはできない状況ですが、アメリカでは転職、退職、解雇がわりと気軽に行われています。

つまりアメリカは雇用の流動性が高いので、たった1ヶ月でも就業数や失業率が変わってくるんです。

安定した雇用=経済の成長 ともとれるので、失業率と雇用者数は注目されるわけです。

でもなんで「非農業部門」の雇用者なのかはピンとこないですよね。

経済成長には農業より ITや製造業が注目されるから? とか考えられそうですが そうではなく、農業は季節や天候の要因で仕事が無くなったりするので、これを統計にいれると実態を把握しづらいからという理由です。

だから「非農業部門」に特別な意味はなく、実態を把握しにくい部門を外しただけなんです。

雇用統計の結果でどう動く?

ここが一番気になるところですよね。

どういう発表があるとチャートはどっちに動くのか。

良い発表(雇用 改善) → 金利引上げ → ドル買い

悪い発表(雇用 悪化) → 金利引下げ → ドル売り

これがオーソドックスなパターンです。もちろんそうならないことも多いんでしょうが。

それより重要なのが、数字自体の良し悪しよりも予測に対するズレが大きいとチャートは大きく動くということです。

たとえば 次の雇用統計で失業率は 10%くらいだろうとの予測の中で 10.1%という発表だと

投資家
投資家

うん、知ってた

となって、チャートは動きません。

ちなみにリーマンショックの時の失業率が10%なので、10%という数字自体はかなり悪い数字です。

これが失業率 3%の予測の中で 5%という発表があると

投資家
投資家

え!? ヤバくね!? 売りだ!

ってなるわけです。

2020年6月発表の雇用統計

結果からいうと今回の雇用統計の発表後、ドルはめっちゃ動きました。

発表前の予測としては

5月(前月)
失業率 14.7%
非農業部門雇用者数 -2053万人

6月予想
失業率 19.8%
非農業部門雇用者数 -800万人

でした。

そして実際の発表は

6月
失業率 13.3%
非農業部門雇用者数 +250万人

めっちゃ良くなってる!

で、ドル円の 5分足チャート

21:30の発表直後から 急騰してます。

追記

週末に失業率が訂正されました。そんなこともあるんですね。

13.3% → 16.3%

ただ好結果だったことには変わらず。

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2020年6月5日(金)雇用統計Live!

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