【初心者でもわかる】オプション情報のFXへの活かし方

相場

オプションは買い圧力や売り圧力になるので、FX初心者でも知っておく必要があります。

でもオプションて難しすぎません?

プットの買い、コールの売り、デルタ、ガンマ……
さっぱりわからん。。

オプションを完璧に理解するのは 鬼畜難易度ですが、最低限の内容さえおさえておけばFXのトレードに活かすことはできます。

最低限覚えておくことは、

期日前は大きなオプションのオーダーがあるレート付近でレンジになりやすい

これだけです。

とはいえ、これだけだと納得できないと思うので、そうなる理由について解説します。

オプションについて超簡単に説明

オプションをしっかり理解する必要はないですが、説明のために必要な知識についてだけ超簡単に説明します。

オプションとは?

オプションをウィキペディア先生に聞いてみましょう。

オプションとはある目的物(原資産という)を、一定期間後の特定日(清算日)か、あるいは種類によってはそれ以前で条件が満たされた時点で権利を行使し、特定の価格で買い付ける(又は売り付ける)ことのできる権利をいう。

引用:Wikipedia

はい、意味わかりません。

要するに、決められた日に特定の値段で売買する権利を売り買いするということですが、

ものすごく雑にいうと予約販売です。

たとえば「1ヶ月後にドル円を 100円で買えるチケット」を買う、みたいなことです。

このチケットを持ってる状態で1ヶ月後にドル円が110円になってたら、10円安く買えるので儲けになりますよね。

逆に「1ヶ月後にドル円を100円で売れるチケット」もあります。

1ヶ月後にドル円が110円になってたら、本来110円で売れるところを100円で売らなきゃいけないので損になりますね。

オプションとは だいたいこんな感じで、

  • 期日に特定の価格で買える権利(チケット)をコールオプション
  • 期日に特定の価格で売れる権利(チケット)をプットオプション

といいます。

ここではとくに覚える必要はありません。わかりやすく買いオプション、売りオプションと書くので。

どうやってオプションを確認する?

オプションはトレーダーズウェブで確認することができて、下の画像はそのスクショです。

どの価格帯に「買い」または「売り」の注文が入っているのかわかりますが、これはオプションではなく通常のポジションのオーダーです。

注目すべき オプションは、赤丸で囲ってある 107.50円の「OP8日NYカット大きめ」のところで、

これは 8日が期日のニューヨークでのオプションが大きめに入っているということになります。

この「大きめ」のところを確認しましょう。

でも 107.50円に大きめのオプションが入っているのはわかるけど、それが買いのオプションなのか売りのオプションなのか気になりますよね?

それでどっちに動くか予想できそうなので。

でも ぶっちゃけどっちでもいいんです。

それは次で解説します。

補足

オプションの期日はカットオフタイムといい、東京のオプションなら東京オプションカット、ニューヨークならNYオプションカットと呼ばれます。

東京よりニューヨークの方が取引量が多いのでNYカットの方が重視されます。

NYカットの時間は夏時間のときは日本時間24時で、冬時間のときは23時です。

期日前は大きなオプションを挟んでレンジになりやすい

ここからが本題です。見出しで結論を言ってますが。

相場を動かしているのは大口なので、大口がオプションを使ってどういう売買を行なっているのかが重要になってきます。

そこにレンジになる理由があります。

大口のオプションを使ったリスクゼロのトレード

たとえば大口が100円の買いオプションを持っていて、そこからレートが110円に上がり、オプションが+10円の含み益になったとします。

すると 大口は ここでオプションとは別に 通常のショートを入れてきます。

これが何を意味するかというと、事実上のオプションの利確になります。

110円からレートがさらに動いて115円に上がったら、オプションは+5円、ショートはー5円でプラマイゼロなので、オプションの含み益+10円は固定されるためです。

ショートを入れたレートより上がっても 含み益は変わりませんが、ショートのレートより下がった場合は、そのショートを利確して 追加の利益にできます。

つまりオプションを使ってリスクゼロのトレードができるわけです。

これをガンマトレードといったりします。 なんかカッコイイ。

要するにオプションのレートより少しでも上がったらショート、そこから下がったら利確の買い。

同じレートで売りのオプションを持ってる大口は逆の動きをするので、下がったらロング、そこから上がったら利確の売り。

これを繰り返すため オプションを挟んでレンジになるわけです。

実際のチャート

さきほどのオーダーのスクショ(107.50円 OP8日NYカット大きめ)をとった時期のチャートをのせておきます。

9日の期日前に107.50円を挟んでレンジになっているのがよくわかると思います。

初心者でもオプションをトレードに活かそう

というわけで、オプションのトレードへの活かし方を解説しました。

オプションについても ものすごく簡単に説明しましたが、ぶっちゃけそんなのは別に覚える必要はなくて、

期日前は大きなオプションのオーダーがあるレートでレンジになる

これさえ覚えておけばOKです。

ただし注意点として、もちろんレンジにならないこともあります。

たとえばファンダメンタルズで大きく動いたりしたときとか。

とはいえ、こういうことがあるということを知ってるだけで かなり有利にトレードできると思いませんか?

確認には大して手間もかからないので、オプションをチェックしてトレード計画に織り込みましょう!

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